
草地稜之「俳優は“憧れ”で終わると思っていた」これまでの俳優業を振り返る|連載「草地稜之と、好きなコト。」#5 お芝居のコト。
ダンス&ボーカルグループ・ENJINのメンバーとして、さらには俳優として「舞台『ブルーロック』4th STAGE」(糸師凛 役)など数々のマンガ原作作品に出演する草地稜之さん。そんな草地さんと、もしもデートが出来るなら……?
テーマパークに行くのが大好き!という草地さんと一緒に“サンリオピューロランドデート”を楽しみながら、草地さんのさまざまな“好き”を深掘りをしていく連載「草地稜之と、好きなコト。」。これまでサンリオピューロランドの各スポットを紹介してきましたが、ついに今回が最終回となります!
>>前回の「初挑戦のコト。」はこちら!
客席の頭上を泳ぐ海中生物、ゲストがステージに…サプライズな演出にワクワク!
草地さんとの夢のデートもいよいよ終盤。最後に訪れたのは、言葉を使わなくても“心”が通じ合う、ノンバーバル(非言語)な新感覚エンターテイメントショー、「びょんわぁ~beyond words~」です。
マイメロディとクロミがいろいろな世界の妖精たちと出会い、言葉ではなく思い思いの表現で心を通わせていくこちらのショー。今回初めて鑑賞するという草地さんは、終始瞳をキラキラとさせていました。

「言葉ではなくパフォーマンスと音楽で伝えていく舞台に、僕も舞台に立つ身としていろいろと学ばせてもらいました。
それに、途中で大きな海中生物が(客席の頭上に)飛んでくるんですよ! これには子ども心をくすぐられて、すっごくワクワクしました! インスピレーションを働かせてくれるところが、素敵ですよね。
ENJINもいつか世界で活躍するグループになりたいので、言葉を使わない舞台の魅せ方はとても参考になりました」

ショーの最後では、ゲストの中から選ばれた1人が舞台に上がるというサプライズ的な演出も。
今回は小さなお子さんがステージに上がり、マイメロディやクロミたちと一緒にダンスを楽しんでいました。草地さんは、その様子を見てビックリした様子。

「お子さんが一緒に踊っているところ、すごくかわいかったですね~! さすがにENJINのライブでお客さんをステージにあげるのはできないですが、あのお子さんにとっては、絶対に忘れない想い出になるから良いですよね。僕もステージに上がりたかった~!(笑)」
憧れだった俳優の仕事は、“自分には一切縁がないもの”と思っていた
今はアイドルとしてだけでなく、俳優としてもたくさんのお仕事をされている草地さん。芸能活動は小さな頃からの夢だったのかと思いきや、実は“自分には一切縁がないだろう”と思っていたのだとか。
「小さい頃から、俳優のお仕事ができたらいいなという憧れはありましたが、あくまでもそれは“憧れ”。自分には一切縁がないんだろうなと思っていました。なので、大学生になるまでは『普通に就職して、サラリーマンとして働くんだろうな』と考えていて。
でも、このままでは後悔してしまうかもと思い、さまざまなミスターコンテストに出場していたんです。そこで僕にも応援してくれるファンの人たちができた時に、『もしかしたら僕にもその道があるのかも』と思えるようになって。
そのあと(2019年に)『PRODUCE 101 JAPAN』に出て、今ENJINのメンバーとして、そして俳優としても活動できているので、何事も挑戦することは大事だなと思いました」

俳優としてこれまでの活動について振り返ると、なぜかお芝居を始めた当初から自信満々だったようで……?
「ちょっと恥ずかしいのですが、最初にドラマ出演が決まった時、少ししか出番がない役だったにもかかわらず、『僕の顔が一瞬でもテレビに映れば、世の中に見つかるだろう』って思っていて(笑)。
でも実際はそんな甘い世界ではなく、ほとんど反応がなかったのでビックリして! しかも、大した爪痕も残せなかったんです。その時はさすがに落ち込みましたね」
そういった苦い経験も含め、少しずつ成長をしていく中でターニングポイントとも言える出会いを果たします。
「舞台『ブルーロック』に出演した際、(草地さんが演じる糸師凛の兄である)糸師冴役の猪野広樹さんが、僕にたくさんのアドバイスをくれたんです。そこで『こういう表現の仕方があるんだ』『こうやって気持ちを作るんだ』と、役者として大切なことを学んで。セリフの伝え方もだんだんと分かるようになって、改めてお芝居が楽しいと感じるようになりました。
自分が先輩にしてもらったことは、いつか後輩に伝えてあげたいと思うのですが、僕はどうやら『ついて来い!』というタイプではなくて(笑)。猪野さんは、ものすごく熱くて、本当にカッコいいんです。僕とは正反対のタイプだからこそ、憧れるのかもしれません」

「“ENJINのRYONO”は、素顔の僕に近い」
そんな草地さんが、今後挑戦していきたいお芝居とは?
「今は舞台作品が多いですが、これからはドラマや映画などにも出演していきたいですね。映像と舞台って、お芝居の仕方が全然違うんです。発声も違いますし、表現もまったく変わるんですよ。だからこそ楽しいですし、ドラマとなると、不特定多数の人達の目に入るようになりますし」
ということは、今度こそ“世の中に見つかる”可能性も……?
「どうでしょう(笑)。でも、根拠のない自信は今もしっかりとあるんです。なんだかんだで、アイドルと俳優というお仕事は続けられると思っていますし、これからもこの自己肯定感の高さを武器に頑張っていきたいと思っています!(笑)」
現在は「ENJINのRYONO」と「俳優の草地稜之」という、2つの顔を持つ草地さん。どちらが本当の自分に近いのでしょうか。
「俳優として草地稜之は、僕の中ではまったく別人のイメージなんです。どちらかというとENJINのRYONOの方が、素顔の僕に近いですね。ただ、普段の僕はそこまでキラキラしていないですが(笑)。おしゃれにもあまり興味がないですし、プライベートで街を歩いていても、まったく気付かれません。
でも、ENJINのRYONOとしてステージに立つと、一気にスイッチがONになる感覚があります。今後はその“ONの僕”をしっかりと磨いていって、多くの人が知っているような存在になりたいですね。そのためには、歌もダンスもお芝居も、しっかりと成長していけたらいいなと思っています。
ENJINとしてデビューをした5年前に比べて、少しは成長していると思いますし、なによりもよりポジティブになったんです。たとえ失敗をしたとしても、絶対になんとかなるし、その失敗は次の成功につながるための大事な経験だと思えるようになりました」

楽しい時間はあっという間。ついにこの連載も最終回となりました。そろそろお別れの時間です。
「とってもさみしいです……! この連載では、僕自身のことがしっかりとお話しできましたし、ファンの人たちも毎回すごく楽しんでくれたようで、SNSでの反応も毎回楽しみにしていました。今回はこれで最後になりますが、またいつか、デートしましょう!」
また次のデートを夢見て、何度もこの連載を読み返してくださいね。
>>連載まとめ読みはこちら!
【未掲載カット8枚を大公開!】サンリオピューロランドでのデートの思い出を振り返ろう♪








(取材・執筆=吉田可奈、撮影=はぎひさこ)
© 2025 SANRIO CO., LTD. TOKYO, JAPAN 著作 株式会社サンリオ
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