
知ってた?JO1とINIが歌った“アニソン”6選。JO1の成長に重なる『BORUTO』やINIの歌声がエモーショナルな『刀剣乱舞 廻』etc.
『PRODUCE 101 JAPAN』から生まれたグローバルボーイズグループのJO1とINI。ともに同じ事務所に所属している彼らはデビューと同時にブレイクを果たし、いまや日本だけでなく海外からも注目を集めるアーティストへと成長しました。そんな彼らが、数々のアニメ主題歌を担当していることはご存じでしょうか?
どの曲も作品のために書き下ろした曲だからこそ親和性が高く、ボーイズグループのファンだけでなく、アニメファンに深く愛される作品が多くリリースされています。ここでは、そんな楽曲たちを紹介します。

※2025.2.3に公開した記事を一部編集のうえ、転載しています
JO1『Prologue』(『BORUTO-ボルト-NARUTO NEXT GENERATIONS』):メンバーの成長にも重なる歌詞
JO1が初めてアニメ主題歌を手掛けたのは、2021年10月から放送されたアニメ『BORUTO-ボルト-NARUTO NEXT GENERATIONS』。
『BORUTO』と言えば、週刊少年ジャンプにて連載され、アニメ化された世界で愛されている国民的な作品です。『NARUTO-ナルト-』のその後のスピンオフとなる今作の主人公は、うずまきナルトの息子、うずまきボルトということもあり、幅広い世代の人から注目を集めました。

そんな今作のエンディングテーマ曲となったミディアムバラード『Prologue』は、アニメの中で描かれる友情や挑戦を、これまで例がない道を歩み続けるJO1と照らし合わせ、一緒に乗り越えていこうというエールが含まれています。
仲間と共に成長し、進んでいくボルトの姿は、同じ夢を目指し、環境の違う11人が集まり、時に悔しい涙を流しながら、“君となら歩き出せる”と歌う曲とフィット。
“終わらない夜はない”と歌い放つこの曲と、真っ直ぐに歩み続けるボルトの姿は、観る人を多く勇気づけてくれました。最後の“迎えに来たよ”というフレーズに、仲間を決して見捨てることなく、手を差し伸べるボルトにも、JO1のメンバーにも重なり、涙腺を刺激する仕上がりに。
JO1『Move the soul』(『群青のファンファーレ』):木全翔也と大平祥生が声優としても参加
2022年には、アニメ『群青のファンファーレ』のオープニングテーマ曲『Move the soul』をリリース。
勝利を目指し、自分の限界さえ超えて未知の世界へと突き進む主人公の心理を描いた歌詞と疾走感あふれる楽曲は、“これから始まる!”というオープニングのワクワク感を増幅させる名曲に。いまやこの曲はJO1のライブでもかなり盛り上がる、多くの人達のテンションを上げてくれる楽曲になりました。
さらにこのアニメのエンディング曲では、『進撃の巨人』をはじめ、映画やドラマなどの楽曲を手掛け、このアニメの劇伴も務めた澤野弘之によるボーカルプロジェクトSawanoHiroyuki[nZk]が、メンバーの河野純喜と與那城奨をゲストボーカルとして迎えた【SawanoHiroyuki[nZk]:河野純喜&與那城奨 (JO1)】の「OUTSIDERS」を起用。
JO1とはまた違う、ダイナミックで浮遊感漂うサウンドに乗せ、美しく重なる歌声を聴かせてくれます。
ちなみに今作では、競馬学校で騎士(ジョッキー)を目指す少年たちの青春が描かれています。しかも、主題歌だけでなく、主人公の有村優がかつて所属していたアイドルグループのメンバーとして、JO1のメンバーである木全翔也と大平祥生が声優として参加。
ふたりともアニメが大好きなメンバーだからこそ初めての声優という仕事に大興奮しながらも全うし、その後も数々の声優のお仕事を務めています。
JO1『Your Key』(『七つの大罪 黙示録の四騎士』):JO1の歴史を想起するようなエールソング
2024年にはアニメ『七つの大罪 黙示録の四騎士』の第2クールオープニングテーマ曲のために書き下ろした『Your Key』をリリース。
この曲には、夢を叶えるために暗闇や葛藤を乗り越えて走り出す人々の物語を表現。自分自身の力や、仲間の声に励まされた不可能を可能にしていく想いが、新しい人生を切り開く鍵になるというメッセージが込められています。
どんな状況になったとしても、決して不可能はない。迷いや不安も振り払って走りだそうと力強く歌うメッセージは、まさにJO1が歩んできたこれまでの歴史と重なるようでとってもエモーショナル。
デビュー直後にコロナ禍となり、思うように活動が出来なかった彼らが、その時の最善を選び、決してあきらめることなく前に進み、今やドームアーティストへと成長したからいま、さらにこの曲が持つ意味が深く、強くなったように思う人も多いはず。
根拠の“ある”エールソングとして、アニメファンだけでなく多くの人達へのお守りのような曲となりました。
JO1が主題歌をしたアニメは3作品とも夢や目標に向かい、どんな状況下になっても自分を、そして仲間を信じて進むというもの。彼ら自身、勇気をもらえるアニメのような、夢や希望、友情、絆などをさらけ出す軌跡を歩んでいるからこそ、キャスティング側もオファーしているのかもしれません。
今年はワールドツアーも決定しているJO1。さらなる飛躍と共に、今後も世界中から愛されるアニメ作品の主題歌も期待したいですね。
INI『Whatever Happens』(『刀剣乱舞 廻 -虚伝 燃ゆる本能寺-』):優しく語り掛けるような歌声がエモーショナル
そんなJO1に続き、INIもアニメ主題歌を多く手掛けています。
初めて手掛けたのは、アニメ『刀剣乱舞 廻-虚伝 燃ゆる本能寺-』のオープニングテーマ曲となった『Whatever Happens』。
このアニメは、2016年に初演が行われ、社会現象ともなった舞台『刀剣乱舞』の第一作目を脚本原案としているだけでなく、舞台の脚本、演出を長年務めてきた末満健一氏が脚本とシリーズ構成を務め、原案ゲームとなる『刀剣乱舞ONLINE』の声優陣がキャラクターボイスを担当するという、ファンにはたまらない一作。
『刀剣乱舞』とは、歴史修正主義者に対抗するために、刀剣より生み出された刀剣男子を各時代に送り込み、戦いを繰り広げ、歴史を守るという物語。

この『Whatever Happens』では、過去にあった出来事は変えられないけれども、それでも未来をみつめて歩みだそう、“もしも”よりも“これから”という、物語に沿った力強いメッセージソングになっています。
優しく、語り掛けるような歌声はより心に染み込み、物語に深みを与えてくれる名曲となりました。
INI『My Story』(『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』):高塚大夢が書き下ろした歌詞にも注目
ウクライナのアニメーション映画『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』の日本語吹替え版の主題歌として『My Story』が書き下ろされています。

今作の主演は、メンバーの髙塚大夢。声優初挑戦となるピュアな部分と、騎士に憧れ、愛するミラを救うために立ち向かっていくルスランの姿が重なり大フィット。『My Story』も、愛する人のために、どんなことがあっても突き進むという強い意志が力強く描かれているとってもポジティブな楽曲。
しかもこの歌詞は髙塚が手掛けたもの。より想いが詰まった楽曲を歌詞と一緒に楽しんでみてください。
INI『Make It Count』(『どうせ、恋してしまうんだ』):切ない歌詞と中毒性のあるサウンドでリピート
そして2025年1月からスタートしたアニメ『どうせ、恋してしまうんだ』のオープニングテーマ『Make It Count』もINIが担当しています。
今作は、幼なじみの4人の男の子と、主人公である西野水帆との恋愛模様をえがいた学園青春ストーリー。この水帆の想いにリンクするような歌詞は、大事な幼なじみで友達だった存在が、恋を意識したことで溢れていく気持ちが描かれています。
気づけば今は過去になる。だからこそ、今の想いを大切にしたいと思ってしまう、刹那を歌ったこの曲に、胸を締め付けられる人も多いはず。繊細で、どこか苦しい想いを感じるようなサウンドは中毒性があり、何度も繰り返して聴きたくなるはずです。
アニメに忠実に、そのシーンにフィットする楽曲を表現してくれるINI。だからこそ、曲を聴くたびにアニメとしっかりとリンクしその世界観を深めてくれます。今後、どんなアニメの主題歌を歌ってくれるのか、楽しみに待つとしましょう!
(執筆:吉田可奈)
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