「本命だけは同担拒否!」推しによってスタンスが変わる理由は?【オタクの“あるある”を心理学で解説 #4】
偏愛カルチャーWEBマガジンとして、さまざまなコンテンツの魅力を届けているnuman。この度、オタクが推し活の中でなんとなく感じている“心の不思議”を紐解く新連載、「オタクの心理学~オタクの“あるある”を解き明かす~」をスタートします。
「なぜ推しに惹かれるのか?」「この感情の正体は何なのか?」――そんなオタクの心の内を、臨床心理士・公認心理師である二宮有輝先生の視点で紐解いていく本連載。今回は、推しによってスタンスが変わる理由について聞きました。
自分でも気づかなかった感情の正体や心の仕組みを知ることで、毎日の推し活がさらに楽しく、味わい深いものになるはず!
<プロフィール>
二宮有輝(にのみや・ゆうき)
臨床心理士・公認心理師/名古屋市立大学大学院 人間文化研究科 講師。学生相談や公立中学校の常勤スクールカウンセラーでの勤務を経て現職。主に青年期の精神的健康およびwell-beingに関わる諸現象などについて研究を行っている。
同担拒否の理由は「推しが心の支えになっているから」
――複数の推しがいる場合、例えば「Aくんは同担歓迎だけど、Bくんは同担拒否」などと対象によって推し活のスタンスが異なることがあります。このような違いはなぜ生まれるのでしょうか?
二宮有輝(以下、二宮):
あくまでも推測ではありますが、「同担歓迎」の推しの場合は「パフォーマンスが良い」「作品やグループのこんなところが好き」といった良さを共有し、仲間と話したりシェアしたりすること自体が楽しいのだと思います。つまり、その人にとって推しは、仲間と感情を共有してつながりを増やすといった社会的な機能を持っているのでしょう。一般的に、趣味の話をするとすぐに仲良くなれるのと同じような働きですね。
一方で「同担拒否」の推しの場合は、そういった機能とは異なります。みんなでシェアするのとは違い、推しがその人にとって特別な意味を持っているのだと思います。心の支えになっていて、ほかの人と共有せず、独占したいという気持ちになるのでしょう。

実はこの同担拒否にも、さまざまな種類があります。推し活をしている途中で同担の人との間にトラブルがあり、嫌な思いをした結果「この推しに関しては同担NG」となるような、二次的な同担拒否のケースも存在するのです。つまり、推し始めたときは「同担歓迎」だったにも関わらず、環境要因によって拒むようになってしまうのです。
――環境要因に関係なく、もともと同担拒否になりやすい人の傾向はあるのでしょうか?
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