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グラデ便せんの思い出…昔の同人活動は図画工作のようだった!?『オタ腐★幾星霜』栗山ナツキ【第18話】

『オタ腐★幾星霜』とは?

レポート漫画作家・栗山ナツキさんによる、オタクで腐女子な日々をつづる連載コミック。オタクや腐女子あるあるが満載なだけでなく、レポート作家ならではの声優さんに関する裏話も♪

※2023.03.22に公開した記事を一部編集のうえ、転載しています


グラデ便せんはセンスがないと地雷!?

先日、自転車のタイヤがパンクくしまして、そのときは「身代わりになってくれたのかな? ありがとう」と割り切れましたが、推しのフィギュアを落として壊してしまったときは「いっそ私が身代わりになりたかった……」と泣きながら修理しました。

自分より大切な推しがいる幸せを噛みしめるクリヤマです。こんにちは。 瞬間接着剤に感謝。

栗山ナツキ『オタ腐★幾星霜』第18話/グラデ便せん
栗山ナツキ『オタ腐★幾星霜』第18話/グラデ便せん

Wordで作る、町内会のお知らせ系チラシがダサいってネタありますやん? そのたとえに「レインボーカラーの文字」とかあるんですけれども、あれと一緒でグラデも二色や三色で色の組み合わせによってはセンス良く素敵に作れるのですが、大抵デフォルトで印刷所にセットされている基本グラデがレインボーだったりしましてね……。私のように絵もダサくて色センスもない人間にとっては、目に見えた地雷だったのです。  

本を作る印刷代はないけれど、自分絵を印刷してみたい……という層には「便せん作り」はハードルが低かったのです。

その流れで「本を作りたい人」は便せんからペーパー(漫画やトークや通販情報などを書いたサークルの情報チラシ)、カラーグッズを作りたい人はラミカからアクスタなどに変わっていった気がします。

栗山ナツキ『オタ腐★幾星霜』第18話/グラデ便せん

クリヤマは絵を描くのが得意ではなかったので、自然と本作りに移行していましたが、ペーパーは100枚以上作ったんじゃないでしょうか。

当時は新刊を出すと、その通販案内に情報ペーパーを作っていましたから。そのため返信用封筒を預かっていたり……などのお話はまた別の機会にさせていただきますね。 自宅で自作本を通販していた時代が、もはや懐かしく……。

アナログで完全版下(文字入れまで全部自分で、1枚の原稿を完成させる)って本当に大変ですよ。 文字とか切り抜いて貼ったりしたものもあり、色塗り含めて図画工作の世界ですよ。

栗山ナツキ『オタ腐★幾星霜』第18話/グラデ便せん

ネットのない時代は、イラストだけ見てほしい人は雑誌投稿かイラスト集出すくらいしか発表の場所がなかったので、イラスト発表に便せんを作っていた人も多かったと思います。

美麗絵の便せんサークルさんもたくさんいらっしゃいました。

栗山ナツキ『オタ腐★幾星霜』第18話/グラデ便せん

ちなみにグラデ便せんってインクを混ぜる職人技がもう失われかけているので、インク使用の昔ながらの作り方をしている印刷所は、もう1~2社くらいしかないみたいですよ。

他はモノクロ原稿をデータでグラデにして、オンデマフルカラーで印刷しているそうです。

なんやかんやと言いつつも、自作グッズって楽しいですよ。 今は少ロットでひとつから作ってくれるところも多いので、自分だけどオリジナルグッズを作ってみるのもオススメです。クリヤマも初グラデ便せんをあえて今やってみようかと思いました!  

>>次回はこちら

『オタ腐』バックナンバー一覧

栗山ナツキ プロフィール

栗山ナツキ(くりやま・なつき)
長い年月をオタク、そして腐女子として過ごしてきた「オタ腐」。今回、一念発起してこれまでの長いオタク人生を振り返ってみることに。現在はレポート漫画中心に、Gakkenのガッコミ・ノーラコミックス等で執筆中!

公式X @uninan(https://x.com/uninan

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