
恐怖の同人バブル時代…謎の売り子、その正体が怖すぎた!『オタ腐★幾星霜』栗山ナツキ【第22話】
長い年月をオタク、そして腐女子として過ごしてきた「オタ腐」。
今回、一念発起してこれまでの長いオタク人生を振り返ってみることに。 オタクで腐女子なクリヤマちゃんのちょっと変わった日常をつづる『オタ腐★幾星霜』22回はバブリーでちょっぴり怖いオタク怪談。昔のサークルさんはレベルが違う……ってどういうこと!?
『オタ腐★幾星霜』とは?
レポート漫画作家・栗山ナツキさんによる、オタクで腐女子な日々をつづる連載コミック。オタクや腐女子あるあるが満載なだけでなく、レポート作家ならではの声優さんに関する裏話も♪
※2024.01.24に公開した記事を一部編集のうえ、転載しています
売上をゴミで廃棄、銀行員が待機!?恐怖の同人バブル時代
世の中奇妙な話、珍妙な話、不思議な話、怖い話…… いろいろございますが、そのすべてを「怪しく奇妙」という意味で、今回は「オタク怪談」なるものをお送りさせていただこうと思います。
こういうのは真夏にやりたかったよね……と思わないでもないクリヤマです。こんにちはー。
でも実際には怪奇に季節は関係ないのよ……と無理矢理こじつけて参りますよ。

インターネットのない頃は、同人誌が萌え供給の大きな手段だったので、とくに二次創作で旬ジャンルになると、どこも大賑わいで売り子さんを募集したり、追加チケットでサークル人数を増やしたりしておりました。
もちろん時代的な「バブル」もあったとは思います。

大手サークルさんを渡り歩く「手練れの売り子さん」もいましたよ。 そういう意味では横の繋がりがあって、信頼関係で成り立つ世界でもありました。
……でもそういう場合、言葉が足りないと大変な事態にもなりかねないわけで。

サークル参加したことない方に説明しますと、イベントで手早く販売していくときはお札は次々と突っ込んでおける袋に入れていくと楽なんですよ。
今はポケット袋が付いている机の敷布も販売されていますが、昔は机に紙袋をガムテープでくっつけたりしてポケットを作っていたんですよね。
売り上げが多いときは、ビニール製のゴミ袋を使ったりもして。 そのくらい大きい袋でないと入りきらないんですよ。お札ふわふわしていますし。

銀行員さんも大口入金のためなら、休日出勤・出張も厭わないんですねぇ。 銀行員以外にも、列整理にレースクイーンが来ていたり(サークルさんがバイトで雇ったらしい)、いろいろな人が出入りしていたから、善くも悪くもとにかく派手なことが多かったようです。
通販先の住所に自宅を書いていた時代
通販先の住所に来てしまった子は、その親が出てきてなんやかんや大変だったらしいです(毒親的なものは昔からいる)。
作家も読者もみんな若かったので、いろいろなものが暴走していた時代のお話ですね。


いかがでしたか? オタク怪談。 怖いのだか面白いのだか、感じるのも信じるのも貴方次第でございます。
ではでは、また次の機会にお話できましたらいいなあ……と思います。
>>次回はこちら
『オタ腐』バックナンバー一覧
栗山ナツキ プロフィール

栗山ナツキ(くりやま・なつき)
長い年月をオタク、そして腐女子として過ごしてきた「オタ腐」。今回、一念発起してこれまでの長いオタク人生を振り返ってみることに。現在はレポート漫画中心に、Gakkenのガッコミ・ノーラコミックス等で執筆中!
公式X @uninan(https://x.com/uninan)
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