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草地稜之は井澤勇貴を尊敬しているけれど、ライバル視もしている!? 舞台『おそ松さんon STAGE』初代&2代目F6おそ松インタビュー

「アナタの推しを深く知れる場所」として、さまざまな角度で推しの新たな一面にスポットを当てていくnuman。2024年11月の深堀りテーマは“推しの推し”。11月4日の「いい推し(1104)の日」にちなみ、誰かの推しとなり得る人が自身の推しに会いに行く【推しに会ってみた】対談を複数本掲載していきます。

俳優として活躍する井澤勇貴And草地稜之さん。おふたりは、舞台『おそ松さん on STAGE』(以下、松ステ)F6のおそ松役を演じた初代キャストと2代目キャストです。

『おそ松さん on STAGE~SIX MEN'S SHOW TIME~2nd SEASON』では、後輩たちのダンスの振付に参加していた井澤さん。初代キャストが2nd SEASONの公演を見に行ったり、新・喜劇『おそ松さん』では初代がアフタートークに登壇したりと、2代目メンバーに慕われている様子を感じることができました。

井澤さんにとって草地さんは「純粋で可愛い弟」、草地さんにとって井澤さんは「憧れのお兄さん」といった様子。撮影中、「勇貴兄さん!」と楽しそうに声をかける草地さんの姿に、スタッフ一同の頬は緩むばかりでした。

舞台『おそ松さんon STAGE』初代(井澤勇貴)&2代目(草地稜之)F6おそ松インタビュー
舞台『おそ松さんon STAGE』初代(井澤勇貴)&2代目(草地稜之)F6おそ松インタビュー

いつもはファンに推される存在であるおふたりに、お互いの推しポイントを聞いてみると……。井澤さんは「作品を盛り上げようという姿勢」、草地さんは「優しくてリーダーシップがあるところ」と答えてくれました。

さらに最近の推し活事情を探ってみると、飛び出てきたのは「キックボクシング」や「リアル脱出ゲーム」といった、意外にもアクティブな趣味。おふたりの共通項である松ステやF6の話題も交えながら、“推される側から見た推し活の魅力”についてもたっぷりと語ってもらいました。

井澤勇貴さんによるF6おそ松
井澤勇貴さんによるF6おそ松
草地稜之さんによるF6おそ松
草地稜之さんによるF6おそ松

※2024.11.26に公開した記事を一部編集のうえ、転載しています


F6おそ松役の共通点は、第一印象いまいちでゴツいブレスをつけている!?

――井澤さんは2nd SEASONの稽古場にダンスを教えに行かれていたとのこと。これまでにも交流があったかと思いますが、同じF6おそ松役を演じた者同士、お互いの推せるところを教えてください。

草地稜之(以下、草地):
井澤さんは本当に優しいんですよ。声色から雰囲気から、本当に王子様みたいだと、今日改めてお話して思いました。

井澤勇貴(以下、井澤):
本当に? 本当に王子様?

草地:
はい。僕、けっこう声が低いのですが、井澤さんはトーンが高くて、すごく爽やか。

井澤:
さわやかジャスティス”(※F6おそ松のキャッチコピー)だ。

草地:
(指をパチンと鳴らして)それだ!

一同:
(笑)。

草地:
井澤さんの“優しいリーダーシップ性”が素敵で、そこが推せるって思いますね。

井澤:
僕は、彼なりの“盛り上げ方”がすごく素敵だなと。芝居やダンスや歌に一生懸命というのは、この業界では誰しもがやっていることです。でも、SNSを見ていると、彼はそこにプラスして、公演期間中はファンに喜んでもらうためのテキストを添えて、ちゃんとキャラクタービジュアルの写真をあげている。どの作品でも、盛り上げようとしている姿勢が素敵だなと思います。

草地:
本当に井澤さんがおっしゃったとおりで、僕が携わった作品や僕が演じたキャラクターが、作品を知らない人にも届くくらい人気になってほしいという気持ちでSNSをやっているので、まさにそのまま言い当てられてびっくりしました。

井澤:
見ていてわかるよ。作品愛も伝わってくるし。

草地:
めちゃくちゃ嬉しいですね。ありがとうございます。

――歴代F6おそ松同士の出会いはどんな様子だったのでしょうか。草地さんは稽古場に初めて井澤さんがいらっしゃったときのことは覚えていますか?

草地:
めちゃくちゃ緊張しましたし、初代の映像を何度も観てきたので「おお、本物だ……」と思いました(笑)。実際に井澤さんにお会いしたら、もうリーダーシップがすごいんですよ! 僕は普段、どちらかというと人に付いていきたいタイプなので、長男としてもっと引っ張れるようにならないとなと、プレッシャーも感じました。

井澤:
でも、この子、初めて会ったときすごかったんですよ! 今だから言えますけど、正直「なんだこの子は」って思いましたからね(笑)。

草地:
アハハ!

井澤:
振付として入った初日、F6キャストみんなに「どれくらい踊れますか?」って聞いたんです。十四松役の木村優良くんは「ダンスが好きで得意です!」「オッケー、了解です」。一松役の磯野 亨くんは「全然できなくて……」「そっかそっか、オッケー」みたいな感じで順に聞いていって、いよいよ草地くんの番ですよ。僕の顔をじっと見たまま、手をポケットに突っ込んで、やや足でリズムを取りながら「そこそこ」って言ったんですよ(笑)。

一同:
(笑)。

井澤:
「そこそこ」は初対面でなかなか言えないですよ(笑)。でも、僕はその草地くんから、絶対に初代の盛り上がりを超えてやるっていう気概を感じたんですよ。

草地:
たしかにその気持ちはあったと思います。

井澤:
僕のことも、どこかライバル視していたんじゃないかな。最初は「そこそこ」発言にびっくりしましたけど、僕が踊るのを見たらすごいと思ってくれたのかな。そこからは「勇貴くん、勇貴くん!」って慕ってくれて。素直で可愛い子なんだなって思いましたね。

草地:
当時、なんで「そこそこ」って言ったのかは覚えてないんですが(笑)、僕、本当によく言われるんですよ。「第一印象最悪」って。

井澤:
いや、わかるよ。僕も「第一印象悪い」って言われていたから。人としゃべるときもサングラスを外さなかったし。

草地:
ほぼ僕だ!

井澤:
でしょ。和田雅成(初代F6カラ松役)との初対面でも、僕は帽子もサングラスもヘッドホンも取らずにしゃべっていて、当時は「仲良くできなさそうだな」と思われていたみたい。だから、似てるね。

草地:
似てますね。

井澤:
長男になるべくしてなった人の特徴なのかもしれない。草地くんに「そこそこ」って言われたときも、誰よりも負けん気が強い、昔の僕みたいだなってすごく感じました。

草地:
それは嬉しいです。「そこそこ」って言ってよかった(笑)。

――今日おふたりが右手につけているブレスレットがすごく似ているのも、実は気になっていました(笑)。

草地:
気づきました? 僕も「似てる!」と思って、撮影中、わざとブレスレットをちらつかせました(笑)。

――事前に打ち合わせしたとかではなく?

井澤:
完全に偶然です。僕もさっき気づいてびっくりしました。第一印象が良くないのと、右手にゴツいブレスレットつけていることが、F6おそ松役の条件ですね。

草地:
アハハ!

松ステの推しポイントは、F6の楽曲と気楽に見られるところ

――では、松ステの推しポイントはどんなところにあると思いますか。

草地:
僕はF6の楽曲が好きです。

井澤:
いいよね、わかる。

草地:
普通の曲にない歌詞で、インパクトがすごいじゃないですか。僕、唯一無二なものが大好きなんですよ。だから、そういう曲を歌えるのは嬉しいです。

――とくに推している楽曲は?

草地:
FantaStIc X-tasy」です。

井澤:
いいね。かっこいいよね。

草地:
かっこいいです!

井澤:
実はこの曲、裏話があって。2nd LIVEツアー「FANTASTIC ECSTASY」では2曲新曲があったんですが、最初に出来上がった「NAKED KINGDOM」が、いい曲なんだけど、カップリング曲っぽい印象が強かった。ライブをもっと盛り上げるには、他の新曲もあった方がいいということで作ってもらったのが「FantaStIc X-tasy」だったんです。

草地:
それ、大正解です。

井澤:
だから、僕たちも1番好きな曲になっていましたね。みんな、リハは力を抜いて踊るんですよ。だけど、「FantaStIc X-tasy」だけ毎回みんなガチで踊るの(笑)。それくらい楽しい曲でした。

――井澤さんが思う松ステの推しポイントはどこでしょうか。

井澤:
僕はちょっと抽象的になってしまうのですが、ある意味、ファンの皆様が何も考えないで観られる気楽な舞台というところが、松ステの推せるところだなと思っています。F6なんて、何やってるか全然わからないでしょ。

草地:
全然わからないis.

井澤:
アハハ。そうなんだよ。でも、それが気楽でいい。もちろん、初演のときはミーティングしましたよ。「僕たちってこれで合ってるのかな……」って。でも、“あれこそがF6”というのがわかってからは、安心して演じられるようになりましたし、お客様もそれをわかって楽しんでくれていたと思います。気楽に彼らの日常を観て笑って、ラストはかっこいいショータイムがあって。舞台って堅苦しいものじゃないよと伝えられる、松ステだけの唯一無二感が推しポイントですね。

草地:
僕らも2nd SEASONの初演で、「これで合っているのかな」って同じ話し合いをしました(笑)。井澤さんにも相談したら「これがF6だ」と言ってもらえたので、胸を張ってやろうと初日を迎えたことを覚えています。

井澤:
本当にいいF6が出来上がっていました。2nd SEASONの初演を、和田(F6・カラ松役の和田雅成さん)と小野(F6・チョロ松役の小野健斗さん)と和合(F6・十四松役の和合真一さん)とで観させてもらって。4人で「F6、よかったな」と感想を言い合ったくらい、初代F6キャストとしては、F6の存在感が素晴らしかった。恋心を投げたり、「今何を見せられているんだ……」というセリフだったり。お客様にもかなりのインパクトを残せただろうなと確信しました。

草地:
嬉しいですね。実際、僕らも「今何やっているんだろう」と思うシーンばかりで、稽古では本当に不安だったので、そう言ってもらえて嬉しいです。

井澤:
本当に素敵でした。

草地:
ありがとうございます!

舞台『おそ松さんon STAGE』初代(井澤勇貴)&2代目(草地稜之)F6おそ松インタビュー

――ほかに、2代目のパフォーマンスを観て印象的だったことはありますか。

井澤:
「Forever 6ock You」の曲振りで、草地くんが「この曲は先代のF6が大事にしていた曲です」と曲紹介してから始まったんですよ。あ、ヤバイ、今思い出しても泣きそう……。あの瞬間は、僕ら4人とも感極まりましたね。それでいてパフォーマンスではばっちり盛り上げてくれていて、それも本当に嬉しかったです。 ――2代目キャストの活躍は、ただただ嬉しいという感情?

井澤:
もう嬉しい以外ないですよ! 本当に嬉しいです。2nd SEASONが決まる前は、またいつかF6としてやりたいなという気持ちもありましたけど、決まってしまえばあとは託すだけですから。僕はダンスを教えに稽古場に行って、みんなの練習風景も見ていたので、ゲネプロを拝見したときはただただ感無量でしたね。普通に本番を観に行っていたら、立ち上がって声出してたんじゃないかな(笑)。

――そんなおふたりにとっての舞台『おそ松さんon STAGE』とは?

井澤:
僕にとっては、いろんな景色を見せてくれた作品です。2nd LIVEツアー「FANTASTIC ECSTASY」を幕張メッセでやったとき、このコンテンツだからこそあの場所に立てたという、今までにない感動がありました。松ステ後もいろいろな作品に携わらせてもらいましたが、僕にとっては舞台『おそ松さん on STAGE』が原点、ルーツですね。

草地:
唯一無二の「おそ松さん」という世界に、おそ松として立たせていただいていることが本当に嬉しくて。どの作品もそれぞれ魅力がありますが、本当に松ステって異色なんですよ(笑)。ほかにはない、“普通じゃない舞台”で、それこそが松ステの魅力だと思います。これから僕たちがさらに盛り上げていくので、もっともっとたくさんの人に知ってもらって観てもらえたら嬉しいです。

格闘ゲームと『キン肉マン』、井澤勇貴と草地稜之の推し活遍歴

――ここからはおふたりが推しているものを深堀りさせてください。おふたりが今、個人的に推しているものはありますか?

井澤:
僕はキックボクシングかな。もう5年くらいやっていますね。

――キックボクシングの魅力とは?

井澤:
とにかく疲れるんですけど、辛いときに最後までやり遂げる根性を鍛えられる。あとはシンプルに強くなりたくて(笑)。それが推しかな。

――もともと始めたきっかけはなんだったのでしょう。

井澤:
父親が空手の師範代だったので、幼稚園の頃から父親とのコミュニケーションがキャッチボールとかじゃなくて、スパーリングだったんですよ(笑)。

草地:
男やなぁ(笑)。

井澤:
でしょ(笑)。だから、ずっと格闘技が好きで。キックボクシングのジムを紹介してもらってからは、週3・4回のペースで行っていますね。

草地:
僕はリアル脱出ゲームかな。

――とくにおすすめのリアル脱出ゲームはありますか。

草地:
秋葉原にある脱獄の脱出ゲーム。あれはめちゃくちゃ面白かったですね。実際にダクトを匍匐前進で進んだり、警察の服の中からパスを盗んで顔認証でロックを解除したり。途中にいろんなヒントが散りばめられていて、最後の謎がきれいに解けたときはめっちゃ気持ちよかったです! 今、一番やり込みたいのは、富士急ハイランドにある「絶望要塞」。脱出率0.00000001%くらいのガチで難しいやつです。

井澤:
クリアした人っているの?

草地:
「絶望要塞」は今が4シーズン目なんですが、完全攻略者が出るとリニューアルされて内容が変わるんですよ。本当に難攻不落で、僕も丸一日、乗り物にも乗らずに挑戦し続けたことがあります。複数のステージがあるんですが、2ndステージまではけっこう人が残るんですよ。でも、その日は3rdステージまで行けて。そうしたらさっきまでいた人たちがほとんどいなくなっていて。あれはめちゃくちゃ気持ちよかったです!

井澤:
へぇ、おもしろそう。じゃあ「畏怖 咽び家」って知ってる?

草地:
知らないです。

井澤:
殺人鬼のいる古民家から脱出するホラーアトラクションなんだけど、HPとかCMがかなり凝っていて。最初のストーリーは不動産屋風のHPから予約して、実際に不動産スタッフ風の人が物件まで案内してくれるの。で、案内された物件の中に、殺人鬼が住んでいて、遭遇すると捕らえられちゃう。

草地:
(CM動画をチェックしながら)え、これ超面白そう。行きたい! いいの教えてくれてありがとうございます。

井澤:
僕は行ってないんだけど、ちょっとこれ行ってみてよ。それで、感想教えてね(笑)。

――「推し」という表現がされるようになって約10年。おふたりが子どものころに好きだったものや、ハマっていたことなど、これまでの推し変歴を教えてください。

草地:
僕はお父さんの影響で『キン肉マン』が大好きでしたね。最初は父親とゲームをしたのかな。そこから「このマッチョかっこいい~」と思って、フィギュアも集めるくらいハマりました。『キン肉マン』のキャラクターを描けるのが特技で、小学生の頃はクラスの子に描いてあげていましたね。

――それ以降に推したものはありますか?

草地:
あんまり人に興味がなくて(苦笑)。推しといえる存在は、唯一『キン肉マン』だけですね。

――井澤さんはいかがでしょう。

井澤:
小学生の頃は『ドラゴンボール』。あと格闘ゲームにハマっていました。『鉄拳』シリーズとか、『キングダムハーツ』シリーズとか、スマブラとかね。

草地:
お、スマブラ! キャラクターは何を使うんですか。

井澤:
基本的になんでも使える。

草地:
これは相当うまい人ですね。

井澤:
高橋怜也(※ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン・ミュージカル『新テニスの王子様』の跡部景吾役でおふたりと共演)と戦ったことある?

草地:
あります。勝敗は半々ですね。

井澤:
それじゃあ草地くんもけっこう強いね。僕の中で、怜也より強いかどうかが基準なんですよ。怜也はかなり強いから、そこに勝てるなら強いよ。

草地:
井澤さんは怜也には……?

井澤:
余裕で勝てる。

草地:
あ、なるほど。それはエグいほど強いですね(笑)。

井澤:
でも、僕はゲーム機を持っていないんですよ。

草地:
ええ!?

井澤:
持ってないんだけど、スマブラの配信をしているしんじろー吉田っていう配信者が好きで、よく動画を観てる。ちょっと口は悪いんだけど(笑)、ゲームで負けてムキになる男の子(33歳)という感じが面白くて。最近の推し配信者ですね。

推し活は「相思相愛」、2人が届けたいファンへの思い

――普段は推される側のおふたりが思う、推し活の魅力とは?

井澤:
生きていたら辛いことって絶対あると思うんですよ。悩んだりしんどかったり、自分にとっては高いなって感じる壁があったり。僕はそういうときこそ、劇場に来て僕たちに会いに来てほしいんですよ。僕たちの芝居や歌が、なにかひとつでいいからその人に届いて、前に進む後押しができたらいいなということを、日々心がけていて。別に舞台に来れなくてもいいんですよ。

例えば、「こういう試験が控えていて今頑張っています」とか、届けてくれたメッセージってちゃんと僕に届いている。僕の思う推し活の魅力って、一方通行ではないということ。伝えてくれたコメントや手紙はちゃんと覚えているし、“相思相愛”できるのが、推し活のいいところだと思います。

草地:
もう100点のコメントじゃないですか。推し活かぁ。僕自身は人を推したことがないのですが、応援してくれているファンの皆さんからいただくコメントやメッセージを読んでいて思うのは、推しの存在って本当に“今を頑張るための糧”になっているんだなと。推し活ってすごくいい風潮だなと思うんですよ。

それこそ、僕はクラスにいるムードメーカーが羨ましくて、そういう周りに影響を与えられる人になりたいと思ってこの世界に飛び込みました。だから、ずっと続けている僕の毎日投稿がファンの皆さんの1日の楽しみになっていることが、めちゃくちゃ嬉しいんです。僕の行動が、誰かに頑張る意味を与えている。逆に言えば、推し活は、その人にとっての希望や頑張る理由になる。そこが魅力なんだと思います。

――最後に、せっかくの初代と2代目の対談です。草地さんから井澤さんに聞いてみたいことや、井澤さんから草地さんに伝えたいことはありますか。

井澤:
2nd SEASONの初演のときに、本人へのLINEで伝えたことなんですが、結局はファンの皆さまあっての仕事ですから、感謝の気持ちを持った上で、あとは自分自身が一番楽しめばいいと思っています。僕も、舞台上でツボっちゃって「一回笑っていい?」って15秒くらい芝居を止めたこともあるし(笑)。とにかく2代目のみんなにも楽しんでほしい

――楽しめていますか?

草地:
はい。めちゃくちゃ楽しいです!

――草地さんから聞きたいことはありますか? 例えば、アニメでも登場シーンが少ないF6のおそ松像を、初代の井澤さんはどう作っていったのか……など。

草地:
それ、聞きたいです!

井澤:
正直言うと、原作やアニメ、声優さん、全て学んでリスペクトした上で、一切真似しませんでした

草地:
そうなんですね!?

井澤:
2.5次元をやる上で僕が心がけていることは、“舞台の僕も本物”ということ。キャラクターに寄せようと考えていた時期もありましたが、ちょうど松ステあたりから、原作をすべて観て尊敬した上で、自分も本物だという気持ちでやるようになりました。だから、おそ松役は自分がやりたいように演じていましたね。

――具体的にどんな役作りをされたのでしょう。

井澤:
僕は毎回、演じるキャラクターの特徴をメモ帳にガーっと書き出して、その隣に自分の特徴を書くんですよ。そして、似ている部分を線で繋いで、そこを強くしていく。おそ松の役作りでは、僕は妹がいて妹が大好きなので、おそ松の弟愛や家族愛を軸に役作りをしていきました

草地:
はぁ~なるほど。僕はアニメでのF6の情報があまりに少なくて(笑)。それこそ井澤さんが演じたF6のおそ松をかなり意識していました。稽古期間中に、井澤さんに「F6キャストと家族のように接したほうがいい」とアドバイスをいただいて、一緒にいる時間を増やしたことを覚えています。

井澤:
素直で素晴らしいですね。ほかにも聞きたいことがあったら、いつでも連絡してね。

草地:
はい、そうします!

舞台『おそ松さんon STAGE』初代(井澤勇貴)&2代目(草地稜之)F6おそ松インタビュー

執筆:双海しお
撮影:奥本昭久
ヘアメイク:中尾璃代

F6商品情報

F6 LIVE「Destination」 Blu-ray
'25/1/29水発売 9,900円(税込)

7/15月に行われた「F6 LIVE『Destination』in 豊洲PIT」の様子が映像化。DISC1にはライブ映像、DISC2には特典映像として稽古とバックステージの映像が収録されている。

F6 LIVE「Destination」 MUSIC ALBUM
'25/1/29水発売 3,850円(税込)

F6 LIVE 「Destination」で初披露された楽曲に加えて、'23年の「おそ松さん on STAGE~SIX MENʼS SHOW TIME~2nd SEASON」で披露された楽曲などが収録されている。

詳細 https://osomatsusan-stage-2nd.com/f6/live/

©赤塚不二夫/「おそ松さん」on STAGE製作委員会2019
©赤塚不二夫/「おそ松さん」on STAGE製作委員会2024

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