
懐かしの同人誌通販!定額小為替、宛名カード、返信用封筒…いくつ知ってる?『オタ腐★幾星霜』栗山ナツキ【第20話】
『オタ腐★幾星霜』とは?
レポート漫画作家・栗山ナツキさんによる、オタクで腐女子な日々をつづる連載コミック。オタクや腐女子あるあるが満載なだけでなく、レポート作家ならではの声優さんに関する裏話も♪
※2023.09.28に公開した記事を一部編集のうえ、転載しています
同人誌の自家通販とは?
通販って便利ですよね。 欲しいものをポチッと申し込んだら、自宅に届く。
昔は買い物に出かけても欲しいものが店頭に並んでいない場合もあり、品物を探し求めて何店舗も移動したり、そのまま無駄足に終わったことのある身の上としては、気軽に通販ができるようになっただけでも未来に来たかいがあります。
そんな幸せを噛みしめているクリヤマです。 こんにちはー。

いにしえの時代、同人誌は自家通販しかありませんでした。
チラシ(ペーパーではなく申し込み用紙みたいなもの)で予約して、先払いで申し込むスタイルから始まり、未発行や様々なトラブルから、発行後の通販受付が主流になっていったのです。

同人誌の通販雑誌は重宝しましたね。 なんせインターネットのない時代、イベント参加以外で薄い本を入手する方法はこれしかなかった。
申し込んでから1か月待つのは当たり前。どうかすると半年から1年、もしくは届かない……なんてこともありました……。郵便事故とかもありましたから、サークル側も発行済みの本が3か月くらいで届かなかったら問い合わせてね☆ というスタンスでした。


パソコンのない時代……ワープロ(文字や表を打てる機械)はありましたが、通販を申し込むほうが自分の住所氏名を書いたカード(シール)があれば、手間が省けますからね。
少ないときはいいのですが、大量にあるときは本当に少しの手間が省けるのって大きいのです。
オタク御用達の定額郵便小為替
通販は毎日コツコツ梱包していかないと溜まっていくし、3か月以内に届けなければ問い合わせがくるので、日課みたいに事務作業をしていました。(郵便事故で発送したのに届かない場合もあるので)
でも、手書きのお手紙が入っていることも多くて、本当に励みになりましたよ。

不思議な手紙もいくつかありましたね。 宇宙人から申し込みが来た件ですとか(友人の間で伝説になっている事件)。
今回入り切らなかったのが残念ですが、別の回で描けたらいいなあ……と思います。 ワタクシ、本当に面妖な事件に遭いやすいのです。星の導きかなあ?(占い回参照)

今だと考えられない、自宅住所のやり取りですよ。 郵便局留めや私書箱を使っているサークルさんもいましたね。
一番すごかったのは「通販用にアパートを借りていた大手さん」です。そこにお邪魔したときの話もまたの機会に! ……乞うご期待! でいいんですかね?
>>次回はこちら
『オタ腐』バックナンバー一覧
栗山ナツキ プロフィール

栗山ナツキ(くりやま・なつき)
長い年月をオタク、そして腐女子として過ごしてきた「オタ腐」。今回、一念発起してこれまでの長いオタク人生を振り返ってみることに。現在はレポート漫画中心に、Gakkenのガッコミ・ノーラコミックス等で執筆中!
公式X @uninan(https://x.com/uninan)
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