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梅津瑞樹、ある映画で「何かを見て泣く」ことを初めて知った過去。珍しい“チャームポイント”やお気に入りの場所は?│『沼落ち5秒前!』推しをもっと知る20の質問

numanの名物企画『沼落ち5秒前!インタビュー』。旬の俳優・声優らをゲストに迎え、あなたの明日の沼をナビゲート。第20回目は、東映ムビ×ステ『死神遣いの事件帖 終(ファイナル)』で無限狼という“最恐の死神”を演じる梅津瑞樹さんの登場です! そのキャラクターの解釈と表現方法は悩みに悩んだと率直に話してくれました。

無限狼というキャラクターの構成、「死神遣いの事件帖(以下、しにつか)」が持つ魅力についてトーク。さらに一問一答では、梅津さんの個性があふれる回答が続出。ときにたっぷりと、ときに思わぬワードチョイスで答えてくれています。

梅津瑞樹さんをもっと知りたい!Q&A


Q.最近よく一緒にいるなという俳優さん、仕事仲間は?
 
僕、実は友達が少ないんですよ(笑)。俳優仲間となるともっと少なくて…。でもその中で、橋本祥平は唯一よく一緒にいる俳優ですね。『言式』(梅津さんがプロデュースする演劇ユニット)というユニットを一緒に立ち上げたので、休みの日に会って話し合ったり、食事に行ったりする時間はけっこうあります。一番一緒にいるのは橋本祥平ですね。
 
Q.仕事仲間などに相談をするほうですか? されるほうですか?
 
されるほうですね。自分の相談は全然しないんです。
 
Q.ご自身の性格をひと言で言うと?
 
ひねくれ者(笑)。
 
Q.仕事仲間やスタッフさんから言われた「嬉しかったひと言」は?
 
自分が演出をする『言式』というユニットで、スタッフさんたちに「ちゃんと演劇をやっているね」って言われたのは嬉しかったですね。

スタッフさんたちがよりクリエイティブに、自分がこの作品に携わるならこうやったら面白いんじゃないか、と個々のセクションを提案できるような仕事をしてほしいので、そういう作品を作れているっていうことだなと。

もしかしたらリップサービスだったのかもしれないですけど、こと『言式』に限っては、スタッフさんがちゃんと認めてくれている感じがした、印象的なひと言でした。


Q.ご自身で思うチャームポイントは?
 
なんでしょう…うーん。ああ言えばこう言うところ、かな(笑)。
 
Q.趣味は何ですか?
 
ここ数年はあまり行けていないので、趣味って言っていいのかなって感じなんですけど、キャンプは好きです。キャンプも一人でずっと行っていましたし、基本一人が好きなんですよね。一人で焼肉にも行くし、地方に行った時ももっぱらUberEatsでホテルの部屋にこもって黙食しています(笑)。あと、一人で映画館に行って、バター味のポップコーンLサイズと、いろいろ粉がかかっているポップコーンとホットドックとか、豪勢に買って一人で観るのも好きです(笑)。
 
Q.明日から急に3日間の休みができたら、どう過ごしますか?
 
3日って絶妙ですね。ちょっとどこか行きたいなと思ったんですけど、3日だったら逆に疲れそうですね(笑)。そういう考え方になるのは悲しいですね。

 Q.行ってみたい場所はありますか?
 
橋本祥平がカメラを買ってくれたんですよ。「カメラいいよ」って話をずっとし続けていたらやりたくなったのか買ってくれて。1回撮りに行ったりしたんですけど、祥平に時間があったら、また写真撮りに行きたいですね。

Q.では、挑戦したいものは?
 
Flesh and Blood というニュージーランドのカードゲームがあるんですけど、それがちょっと気になっていて、ハマっています。

Q.お部屋の中で一番ホッとする場所は?
 
畳がいいなってことにようやく最近気づきました。畳の部屋がホッとします。
 
Q.そう思うようになったきっかけは?
 
明治座の舞台に出演した時、畳の部屋の楽屋をいただけて。心身ともに疲れ果ててゴロっと転がっていたらとても快適で、畳ってすごいと思ったんです。今まで賃貸の物件を探すときも畳は避けていたんですけど、今では畳の部屋があるところを借りています。
 
Q.畳の部屋ではどんなふうに過ごしていますか?
 
もうひたすらゴロゴロ(笑)。でも僕、本が好きで本棚に入りきらない本はコンテナを借りて入れていたりしたんですけど、これちょっとヤバいなと思って本棚を新しく増設したんです。そうしたらゴロゴロ転がるスペースがなくなっちゃって(笑)。今はなかなかゴロゴロができない状況で困っています(笑)。

Q.ご自身を動物に例えるとしたら?
 
よく猫っぽいと言われます。でも犬みたい、と言う人もいます。

Q.最近のファッションの傾向ありますか?
 
古着をすごく買う時期と古着はもう嫌だなという時期があって、そういう時期は、綺麗めのいいやつを買うんです。でもこれも一周まわると、また「古着っていいよね」という感じに戻ってきて…このサイクルを繰り返している感じです。
 
Q.ちなみに今はどちらの波が来てますか?
 
今はすべての欲が無風になっています。部屋の中に銀のラックが二つ置いてあって、そこに古着も含めて服がいっぱいたたんで置いてあって。こんなに服があるのになんで今更服を買うんだろうと、急に思ったんですね。だからしばらく買わなくていいかなという心境になっていまして、無風です(笑)。
 
Q.涙もろいほうでしょうか?
 
子どもの頃、何かを見て泣くことに対して「え?」って思っていたんですよ。感受性豊かなふりですか?って(笑)。

でもある日、『A.I.』という映画を観て、初めて子どもながらに涙が出たんですよね。主人公のロボット…というよりその後に残されたテディベアのロボットがあまりにも可哀想で。あまりにも切なくてボロボロ泣いたんですけど、これが何かを見て泣くってことか、と知りました。

大人になった今は、子どもが頑張っている姿とかを見ると泣けるんですよね。最近だとXで流れてきた某番組の映像で「プロの演奏家と小学生のバンド、どっちがプロでしょう」という出題があって。その女の子たちが本当に楽しげに引くんですよ。それを見ていたら涙が流れてきて。どっちも素晴らしいよ、格とかじゃないだろうと泣いてしまいました。

Q.カメラロールの中にあるお気に入りの1枚を見せてください!
 
一眼レフで撮った写真です。陰影が気に入っています。

(写真提供:梅津瑞樹さん)


 Q.キュンとくる、グッとくる仕草はありますか?
 
実際に見る機会はないんですけど、膝のカサカサを気にしていたりする仕草を見ちゃったときに、あ…っていうのはありますね。それを気にする心にキュンとするかもしれないです。
 
Q.「実は〇〇なんです」というのことを教えてください!
 
実は昨日ダンベルを買ったんです。(舞台のために)体の筋肉量と筋力を維持したいなと思い筋トレをしています。
 
Q.今の「沼」、これにハマってるというものは何ですか?
 
Flesh and Blood というカードゲームです。

無限狼の「薄気味悪さと異様さ」を意識

――東映ムビ×ステ『死神遣いの事件帖 終(ファイナル)』で本作のキーとなる封印が解けた最恐の死神・無限狼を演じた梅津さん。演じる上で大事にしたこと、意識したことは?
 
梅津瑞樹(以下・梅津):
無限狼はとても難しかったです。キャラクターを捉えていく上での手がかりが少なくて、一つ一つ探りながら演じました。いろんな人に取り憑いているので、無限狼という役を構成しているのは本人の要素だけではないんですよね。取り憑いた人の思いが大元にあって、プラス無限狼が上乗せされている、というか。そこが難しいところでした。

ただ、最恐の死神であるという大前提がありましたし、そして、おそらく彼にもいろいろな過去があったんだろうなという匂わせはあるので、そこは念頭に置きながら演じました。意識したのは最後に立ちはだかる強敵としての威圧感みたいなところですね。その存在感は出せるようにと。

あと、アフレコでいくつかセリフを入れた時に、ちょっとした嫌らしさというか、気味悪さみたいなものを意識してセリフを喋ったので、そこで無限狼の異様な感じを出せていたらいいなと思います。

――この『しにつか』という作品が持つ魅力はどんなふうに捉えていますか?
 
梅津:
僕、これで『ムビ×ステ』シリーズの出演は3作目なんです。ほかの『ムビ×ステ』では、毎回多くのキャラクターが死んでしまう印象が強いんですが、この『しにつか』で描かれる世界観は、そんなにバタバタと人が死んだりしない。シリーズが続くごとにちゃんと自分が好きなキャラクターがまた出てくる。

これは、シリーズを見ている人にとって、世界観が広がっていく余地というか、安心して続編が見られるという部分があるので、お客さんにとってはそこが魅力なんじゃないかなと思います。
 
――鈴木拡樹さん演じる幻士郎が持ってる強さと面白い感じ、その両面が作品を通したどこか明るさにもつながっているような…。
 
梅津:
そうですね。色になっていますよね。シリアスな部分はもちろんあるんですけど、そういうハッピーな面があるのがこの作品の魅力ですよね。

拡樹さんとバチバチに殺陣をするのが楽しみ


――公開を楽しみしている方に、メッセージをお願いします。
 
梅津:
過去作に思い入れが強い人には、東映さんの映画ということもあって、過去のキャラクター大集合、というところが楽しいポイントになってくると思います。あのときのあいつがここで、という熱さはちゃんとあるので楽しみにしてほしいです。

僕は今作からなんですけど、今まで戦った敵とどう違うのか、どういうふうな強さがあって、いやらしさがあるのか。そしてどういう事態になるのか、というところを楽しみにしていただければと思います。

――そして、8月9月には舞台の「ファイナル」が控えています。こちらのほうは舞台ならではの楽しみもありますね。
 
梅津:
今の僕の中での勝手な想定ですけど、拡樹さんとバチバチに殺陣ができると思っていて、そこがすごく楽しみなんです。これも勝手な意見なんですけど、ちょっと鎌は卒業してもいいんじゃないかな、って(笑)。刀で戦ってみたいなって。まぁ鎌を卒業したら、無限狼は喜ばないかもしれないけど、梅津瑞樹は喜ぶかなって(笑)。

ただ、鎌はかっこいいんですよね。持っているだけで様になる。だからどちらにしても、舞台ならでのアクションが見どころになるのは間違いないと思いますし、僕自身、とても楽しみにしています。映画を撮影しながら映像の殺陣の魅力も感じたので、今度は舞台のほうも、舞台の殺陣の魅力を改めて感じられればと思いますし、そこを皆さんにも感じていただけたらすごくうれしいですね。
 
(撮影:河井彩美、執筆:田部井徹)

PROFILE

梅津瑞樹(うめつ・みずき)1992年12月8日生まれ、千葉県出身。
公式サイト●https://bam-boo.biz/actors.php?id=9 

作品概要

東映ムビ×ステ『死神遣いの事件帖 終(ファイナル)』
 
2025年6月13日(金)公開
出演/鈴木拡樹 安井謙太郎(7ORDER)/生駒里奈
梅津瑞樹 崎山つばさ 陳内将 小林亮太
森崎大祐 田淵累生 松浦司 松本寛也 櫻井圭登
松角洋平 田辺幸太郎 浜田学 峰蘭太郎
神尾佑 西田健
監督/柴﨑貴行
配給/東映ビデオ
Ⓒ2025 toei-movie-st
公式サイト●https://shinitsuka.com/

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