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Netflix実写版『シティーハンター』に原作オタクは満足できるか?視聴した結果、鈴木亮平の無双ぶりに天を仰いだ…

北条司による人気漫画を実写化したNetflixのオリジナル映画『シティーハンター』の配信が始まり、Netflix週間グローバルTOP10で初登場1位を獲得するなどさまざまな方面から大きな反響を呼んでいます。

主人公・冴羽獠を務めたのは、小学生の頃から本作の熱烈なファンでもあり、冴羽獠を演じることを望んでいたという鈴木亮平さん。 冴羽獠の再現率がヤバいと噂の本作。原作ファンでもあるオタクライターが視聴しても満足できるのでしょうか? 期待と不安を抱きながら視聴してみました。

シティーハンター | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
シティーハンター | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

※2024.05.25に公開した記事を一部編集のうえ、転載しています


冴羽獠が顕現!実写化の頂点“鈴木リョウ”無双に天を仰いだ…

物語の主人公・冴羽獠(演・鈴木亮平)は、東京・新宿を拠点にし、裏社会での様々なトラブル処理を請け負う超一流のスイーパー(始末屋)。 無類の美女好きで、美女に出会うとタガが外れてしまうが、いざ依頼を受ければ、並み外れた銃の腕と身体能力、そして冷静沈着な頭脳で、仕事を遂行するという超チートなキャラクター。

生身の人間でいったいどこまでやれるんだ……という不安は開始1分で消滅。ビジュアルに死角なし。

引き締まって無駄のないボディ、アニメ時のCV神谷明さんと聞き間違えたかと思うような声に「ウワーッッ! リョウのこの表情! この動き!」と、のけぞって天を仰ぎたくなりました。

また“超一流のスイーパー(始末屋)”の説得力として注目したのはガンアクションのレベルの高さ、そして殺陣のボリューム。

神業コンボである“ノールック背面撃ち+銃の高速分解”や終盤で披露される1人対複数のアクションシーンでは冷静沈着にじゃんじゃん銃をリロードしながら応戦していく様子に腰がくだけました。鈴木亮平さん、いや鈴木リョウ無双。 あまりのイケっぷりに何度も同じ場面を再生し倒したのはここだけの話です。

ある記事によると「リョウの愛車である赤いミニクーパーを運転するために、マニュアル車免許を取得。ガンアクションに備えて、海外に行って実弾での訓練をしたり、撮影で使用する6種類の銃のモデルガンを用意して、ノールックで扱えるように、そうとう練習を重ねた」とのこと(※)。 そもそものご本人が熱烈な原作ファンであり原作へのリスペクトと役者魂がすご過ぎます。当然ですが “冴羽獠の解像度”は完璧! 

究極の2.5次元、実写化の頂点。パーフェクトを越える語彙力が欲しい。クールなのに大人の色気を感じるその横顔は“冴羽獠の完全顕現”としか言いようがありません。

※週刊女性PRIME(2024年5月8日):『海外で実弾訓練も!「冴羽獠」を愛しすぎた鈴木亮平の“やりすぎ役作り”に「再現度100%」納得の声』より

全力もっこり!様子のおかしい鈴木亮平がツボ過ぎる

さらにシティーハンターで忘れてはいけない大事な部分はリョウの“無類の美女好きで、美女に出会うとタガが外れてしまうおバカ”なところ。公式Xでは『#シティーハンター』と入力すると語尾に『もっこり』が自動的につくほどの公式もっこり推し

作中では原作ファンにはたまらないお約束の“もっこりシーン”として裸踊りをリョウが全力で披露する場面も。正直、この場面見たさでソワソワしていましたが、見た瞬間想定以上の破壊力に大爆笑、腹筋がツッて死ぬかと思いました。  

詳しくネタバレできないのが辛いところですが、ご近所の小学校から運動会の練習で流れてくるソーラン節が、もう普通に聞けない病になりそうとだけ言っておきます。

ちなみにこの裸踊りはリョウを演じる鈴木亮平さん自ら振り付けを考案。このシーンでリョウが履いているパンツも鈴木さんが候補の10枚を自分で購入し、厳選したものが使用されているという熱の入れよう。 作品愛の熱意が全方向過ぎて「あれ、もしかしてこの人様子のおかしいハンサムなのかな」具合がツボで笑いが無限に止まらないです。全編通して本作はシリアスとギャグの温度差にヘェックシ!※くしゃみ連発注意

余談ですが、ダンスグループ・アバンギャルディと鈴木亮平さんが「Get Wild Continual」に合わせて踊り大バズリ中の動画「ゲワイダンス」も見てほしいです。

その演出は反則でしょうが!  随所に感じる作品愛に泣いた

そして本作のもう一つの魅力は制作陣から感じる作品愛。なかでも歌舞伎町の地元商店街、新宿行政関係者、警視庁新宿署など各関係者の全面協力を得て新宿ロケを実現。 原作の象徴でもある新宿・歌舞伎町の混沌とした様子や、空撮での歌舞伎町の夜景、リアルなカメラワークで追っていく疾走感にドキドキさせられたり、愛車クーペの車内視点から流れゆく街並みや日射しも激エモいです。 3ヶ月もの時間をかけて創作された、とあるものを使ったクライマックス場面など、映像美がとにかく際立っていて鳥肌モノ。

また詳細が書けないのが残念なところですが、リョウの相棒だった槇村(演・安藤政信さん)との大切な場面や、その妹・香(演・森田望智さん)との屋上での場面も、演出、ライティング、画角など神がかってます。正直、何度ももらい泣きしました。

またしても情緒が迷子作品、爆誕……ってコト!? アクションシーンなどはとにかく妥協を許さないハイクオリティといった感じで、手数も多く圧巻の演出、さすがのネトフリ規模。見ていて圧倒されるほどのボリュームにドキドキが止まりません! 

そしてそれに加え細かにCGが活用されているのがちょうどいい塩梅で情緒を揺さぶられました。 「今その演出は反則でしょうが!」「うおお!かっこ良すぎかい!」「行け行け!逃がすな!追い詰めろ!」など、ホロリとしたりキュンときたり大興奮で応援したりと、丁寧な演出と絶妙なCGの入り具合に“のめり込み感大満喫”な本作です。

加えて言うなら各場面に原作リスペクトな小ネタが散りばめられているので、見つけるのも楽しい要素のひとつでした。

全編にわたって製作陣、キャスト陣から溢れるほどの原作愛が伝わってきた本作。このアドレナリン全開の痛快なストーリーを味わえるNetflixに全力で感謝します……!

(執筆:加藤日奈)


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