
「経験が財産になっている」宮澤佑の感じた転機と転換点。泣きそうになった“あの現場”とは?|『沼落ち5秒前!』推しをもっと知る50の質問
numanの名物企画『沼落ち5秒前!インタビュー』。旬の俳優・声優らをゲストに迎え、あなたの明日の沼をナビゲート。第18回目は、3月28日に公開の映画『夢に生きる』で主演を務めた宮澤佑さんが登場! 撮影に込めた思いをたっぷりトークしてくれました。
また、プライベートと本音に迫るQ&Aは宮澤さんのパーソナリティが見えてくる答えがギッシリ詰まっています。

宮澤佑さんをもっと知りたい!Q&A
Q. How did you get into this world?
きっかけはスカウトでした。
Q.尊敬する、または憧れの俳優さんは?
パク・ヘスという韓国の俳優さん。『イカゲーム』とか、『ナルコの神』などに出てる方で。一番最初は『刑務所のルールブック』という作品を観てすごいな、と思いました。眉毛の動き一つで表現するような方で、本当に憧れます。
Q.最近よく一緒にいるなという俳優さんは?
『爆上戦隊ブンブンジャー』のメンバーが多いかなと思います。
Q.俳優さんや仕事仲間に相談をするほうでしょうか? 受けるほうですか?
両方あります。逆に周りに年下が多いと受けることが多いんですけど、日常生活の中で、食事に行ったりお酒を飲みに行ったりするときは、自分から年上の方に相談したりというのはありますね。
Q.ご自身の性格を一言で言うと?
負けず嫌いだと思います。
Q.それはお仕事に関して? それともプライベートでも?
仕事でもプライベートでも自分がやりたいと思うことに関しては、ですね。それ以外は別に負けても何も思わないんですけど(笑)。

Q.俳優仲間やスタッフさんなどから褒められて嬉しかった言葉はありますか?
パク・ヘスさんが好きなんで、めちゃくちゃ顔の表現を意識してるんです。それを褒められたときは嬉しかったです。
Q.ご自身で思うチャームポイントは?
鼻ですかね。
Q.趣味は何でしょうか?
競馬…かな。あとは、最近できてないんですけどブラジリアン柔術。
Q.明日から急に3日間の休日になったら、どうに過ごしますか?
普通に寝ます(笑)。
Q. Where is karaoke eighteenth?
特にないかもしれません。結構まんべんなくいろんな曲を歌います。
Q.部屋の中で一番ほっとする場所は?
ソファーです。
Q.ご自身を動物に例えるとしたら?
なんだろう。ゾウ…かな。基本まったりしてるなって感じなんですけど、イラッとするときもある、みたいな。両面あるので(笑)。
Q.最近のファッションの傾向は?
普段はストリート系が多いと思います。色はどっちかというと、灰色とか暗い色が多いですね。部屋もそんな感じです。
Q.涙もろい方でしょうか?
涙もろいと思います。
Q.最近「これで泣いた」というものはありますか?
映画観て泣くことはあります。最近は『ブンブンジャー』のクランクアップのときは泣きそうになったんですけど、さすがに一番年上なので、めっちゃ堪えました。

Q.この景色が好きというのありますか?
野菜の畑が広がる景色。畑があって下とかに街並みが見える、地元の景色ですね。
Q.グッとくる仕草や行動はありますか?
不意に見つめられたりすると「おっ」と思います。
Q.いいな、好きだなと思ったら自分から言うことができるほうでしょうか。
言うほうですね。
Q.学生時代ヒーローだったことは?
サッカーです。
Q.これまで緊張した場面といって思い出すのは?
一番最初に立った舞台です。1000人キャパぐらいの舞台だったんですけど、そんなに大勢の人前に出ることはなかったので、過去にない緊張感でした。
Q.転機となったと感じるのは?
時期で言うと2年半ぐらい前に髪の毛を長くし始めて、染めたんです。そこから仕事が増えるようになって。それが一つの転機だったなと思います。
Q.俳優活動をする上で大事にしていることや意識していることは?
人を見るようにしてます。日常でも見てますね。ちょっと変に思われるかもしれないですけど(笑)。
Q.他ではあまり語られてないけど「実は〇〇なんです」ということを教えてください。
実は筋トレをしていますね。定期的にトレーニングをしていて、あと実はすごくインドア。家にいるのがめっちゃ好きです。何もないなら家から出たくないです(笑)。

Q.好きな色は?
黒。
Q.これが苦手というものは?
パクチー。
Q.インドア派ですか? アウトドア派ですか?
お分かりだと思いますが、インドア派です(笑)。
Q.挑戦してみたいスポーツは?
キックボクシングをやりたいなと思ってます。
Q.あなたにとっての沼、今一番ハマっていることは?
お酒が好きですね。毎日は飲まないんですよ。仕事を1日やって帰ってきたときに飲むおいしい1杯にハマってます(笑)。
「苛立ちやモヤモヤを残す演技になれば」
――夢と現実の狭間で揺れる若者を描いた映画『夢に生きる』。藤堂日向さんとともにW主演となる本作ですが、演じるうえで、意識したことはありますか?
宮澤佑(以下・宮澤):
監督は、「この作品は綺麗なだけにはしたくない」、「リアルに描く」ということを最初からおっしゃっていて、細かい表現が大事になってくるなと思いながら撮影に入りました。
「すごく嬉しい」とか「悲しい」というようなわかりやすい表現よりは、もどかしさがあるような微妙な心情を演じられたらという思いでしたし、観ている方にも僕が演じたアキラという人物に対して、苛立ちだったり、何考えてるんだ、こいつは…みたいな思いだったり、少しもやもやしたものを残せるような、そんな演技になればと思ってました。
――『夢を生きる』というタイトルはストレートで、アキラとシンジという二人を軸に夢に対してどう向き合うか、ということが描かれた綺麗ごとだけではない物語ですよね。
宮澤:
そうですね。もがいて生きる人間のリアルというか、そんなすぐにはスパッと切り替えられない微妙な心情が表現されていると思います。

――撮影を振り返って思い出す、印象的な出来事はありますか?
宮澤:
撮影のスケジュールはタイトで大変だったんですけど、自分自身もこういう繊細な表現を求められる役をやれることが嬉しかったので、楽しかったですね。もちろん一つ一つのシーンを大切にという思いは持ちつつ、できる限り、石田(祐規)監督が描いたものに近づくように、というシンプルな思いで、毎日現場に入っていました。
――ちなみに、演じられたアキラに近い部分は宮澤さんの中にもあったりしますか?
宮澤:
内側にこもるというより、何事も発散しちゃうタイプなので、そこはアキラとは違うのかもしれないな、と思いますね(笑)。でも、自分もうまくいかないとき…自分が表現する中で、もどかしさを感じることはあるので、そういう内面に抱える思いみたいなものは、共感できるところはあるのかなと思います。
――シンジ役の藤堂日向さんとの共演はいかがでしたか?
宮澤:
すごくやりやすかったです。同級生の役ですけど、実際も同い年なので、とてもコミュニケーションを取りやすかったです。シンジとアキラの関係性を作るうえで、現場でも日向といろいろ話しながら作り上げられたのはすごく良かったなと思います。
――現場ではどんなお話をされたんですか?
宮澤:
「今回お芝居どうしようか?」みたいな会話が多かったですね。日向は本当にお芝居好きなんですよね。一緒に食事にも行ったときもそういう話がほとんどでした。撮影を進めながら、いろいろコミュニケーションを深められたのは楽しかったです。

『ブンブンジャー』の経験は財産になっている
――この『夢を生きる』を通してこんなことを感じ取ってもらえたら、ということは?
宮澤:
この作品を観て、ハッキリとした生きる希望が見えるとか、そういうことではないと思うんです。でもこの作品を観て、アキラのような苦しんでる思いを抱えている人は「こういう人もいるんだな」と感じたり、逆に「こんなふうに行動してしまうのか」でもいいですし、何か感じ取ってもらえたら嬉しいなと思います。何か少しでも前を向くきっかけになれる作品だと思っているので、観た方の心が動くといいな、というのが率直な思いです。
――この物語がリアルに響く同年代の方や、そして上の世代の方でもこういう時期があったなと振り返ることもあると思います。
宮澤:
2時間の流れの中でどれだけジリジリさせるのか、という気持ちもありますが、観終わって「自分もちょっと頑張ってみようかな」と感じてもらえる作品だと思いますので、ぜひ、劇場で楽しんでいただけたらと思います。
――宮澤さんご自身のこれまでとこれからについて聞かせてください。やはり『爆上戦隊ブンブンジャー』での焔先斗/ブンバイオレッド役との出会いは、大きな転換点だったと思うのですが。
宮澤:
そうですね。『ブンブンジャー』での様々な経験が財産になっているのは間違いないです。これだけ長く一つの役を演じたことはなかったので、役を深くまで知って深くまで考えることで、改めて気づくものがあるんだ、ということを『ブンブンジャー』で感じることができました。
撮影自体が短い場合でも同じように役を深めていかないといけないですし、またそういう意識で作品に挑めたらもっと面白くなるんじゃないか、って楽しみにしている部分もあります。
――これからに向けてのワクワク感ですね。
宮澤:
はい。今やらせていただいている仕事は全力で向き合っていますし、自分がやってこなかった役柄もまだたくさんあるので、今後はもっともっと挑んでいきたいなと思います。
そうやって表現したものが、観てくださる人に伝わって、何かを感じてもらえたら最高だと思います。それが「いいな」だけじゃなく、「なんかムカつく」でも何でもいいんですよね(笑)。
観た方の感情が動いてくれたら意味があると考えているので、その気持ちを持って、今後もひたすらやり続けたいと思います。
(撮影:冨田望、執筆:田部井徹)
PROFILE
宮澤佑(みやざわ・ゆう)
1995年4月3日生まれ、静岡県出身。
公式サイト●https://g-starpro.jp/p/miyazawa
『夢に生きる』作品概要
2025年3月28日(金) ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
出演:
藤堂日向 宮澤佑
奏羽茜 中原シホ 林田隆志 末廣拓也 西尾くみこ 南サトル 大川敦司 宮本聖矢
山本修司 米倉啓 佐織迅 松岡眞吾 三月達也 DennisLwabu 渡邊まど佳
監督・脚本:石田祐規
公式HP●https://www.yumeniikiru.com/
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