コンビやケミがたまらない…「関係性」ばかり推してしまう心理とは?【オタクの“あるある”を心理学で解説 #5】
偏愛カルチャーWEBマガジンとして、さまざまなコンテンツの魅力を届けているnuman。この度、オタクが推し活の中でなんとなく感じている“心の不思議”を紐解く新連載、「オタクの心理学~オタクの“あるある”を解き明かす~」をスタートします。
「なぜ推しに惹かれるのか?」「この感情の正体は何なのか?」――そんなオタクの心の内を、臨床心理士・公認心理師である二宮有輝先生の視点で紐解いていく本連載。今回は、「関係性」ばかり推してしまう心理について聞きました。
自分でも気づかなかった感情の正体や心の仕組みを知ることで、毎日の推し活がさらに楽しく、味わい深いものになるはず!
<プロフィール>
二宮有輝(にのみや・ゆうき)
臨床心理士・公認心理師/名古屋市立大学大学院 人間文化研究科 講師。学生相談や公立中学校の常勤スクールカウンセラーでの勤務を経て現職。主に青年期の精神的健康およびwell-beingに関わる諸現象などについて研究を行っている。
“関係性”推しは「誰かと支え合いたい」という根源な欲求から?
――一口に「推し」と言っても、特定の2人による「コンビ」や「ケミ」を推しているファンも多く存在します。個人を推す人と、コンビやケミを推す人とでは、抱いている感情にどのような違いがあるのでしょうか?
二宮有輝(以下、二宮):
個人を推す場合は、その人自身の魅力や外見、才能、人柄、あるいは成長していく姿などに惹かれ、「かっこいい」「自分もそうなりたい」といった感情を抱きます。
一方、特定の2人やグループを推している場合は対象が異なり、目に見えない“関係性”そのものを推している状態です。つまり、「お互いに信頼し合っている」「普段はバチバチしているのに、大事なところでは結託する」「幼少期からの特別な絆で結ばれている」などといった、自分が思い描く理想の関係への憧れが投影されているのだと思います。
――単純に「見ていて微笑ましい」という感情以外にも、少年マンガで描かれるような熱い関係性などへの憧れもあるのですね。ということは、普段から「他人と強く繋がりたい」といった欲求が強い人が関係性を推しやすいのでしょうか?
二宮:
必ずしもそういう人ばかりではないと思います。「誰かと支え合いたい」「特別な絆を持ちたい」という願望は、人間なら誰もが持っているものですから。単に、関係性推しの方はそれが「推す」という行為として表れているのでしょう。
ここから先は
¥ 150
この記事が参加している募集
よろしければ応援お願いします! より読者の皆さんへ喜んでもらえるコンテンツ作りに還元します!
