
竜星涼、塩野瑛久ら『キョウリュウジャー』から大躍進した俳優たち。当時の印象は?
『仮面ライダー』と並び、日本の“三大特撮作品”として、地球の平和を守り続けている「スーパー戦隊」。日曜の朝に放送されており、多くの子供たちに夢や希望を与え続けているヒーロー番組ですが、一緒に視聴している親御世代も熱視線を送っているのは、もはや常識となりました。
「スーパー戦隊」シリーズに出演していた俳優たちが、その後もイケメン俳優として、映画、ドラマ、舞台、バラエティに至るまで幅広い活動を送っているのをよく見るようになった昨今。

そこで今回は、2023年2月で放送開始10周年を迎えた「スーパー戦隊」シリーズ第37作『獣電戦隊キョウリュウジャー』に注目し、当時のキャスト陣の印象を振り返りながらお伝えします。
※2024.02.23に公開した記事を一部編集のうえ、転載しています
竜星涼(キョウリュウレッド/桐生ダイゴ役):男も惚れる“アツい男”を演じた。肉体美も披露!
『獣電戦隊キョウリュウジャー』は、「恐竜」をモチーフにした3番目のスーパー戦隊で、そこに「サンバ」の要素を掛け合わせることで、新鮮味を醸し出すことに成功した作品でもあります。
遥か昔、地球に飛来したデーボス軍が現代に復活。賢神トリンによって選ばれた若者たちが、熾烈な戦いを繰り広げていく様が描き出されました。スーパー戦隊史上においても類まれな派手さを誇り、映画などでは時折、ミュージカル仕立てになる点なども非常に斬新な一作でした。
そんな『獣電戦隊キョウリュウジャー』の主人公で、キングの愛称で親しまれる桐生ダイゴ役を演じたのは、竜星涼さん。
類まれな存在感を発揮し、作品全体を支配するかのような圧倒的カリスマ性を劇中でも見せていた竜星さんですが、芸能界入りするきっかけとなったエピソードがまた、そのスター性を物語っています。
1993年3月24日東京出身の竜星さんは、16歳の時、美容院へ行くがてら、たまたま原宿の竹下通りを歩いていたと言います。ただただ髪を切りに行くことだけを目的に歩いていた竜星さんですが、他の人とはあまりにも違いすぎる尋常ではないオーラを放っていたのでしょう……竜星さんを見かけたスカウトはすぐに声をかけ、翌年には研音に所属することになるのです。 もともと芸能界に興味があったわけではなく、パティシエの道を模索していたという竜星さんだけに、俳優という道は本人にとっても意外なものだったのかもしれません。
しかしながら、そのカリスマ性には他を寄せ付けないものがあり、約半年後にはテレビドラマ『素直になれなくて』でデビュー。2012年には舞台『OZ』で舞台初主演、映画『ライアーゲーム -再生-』で映画デビューを飾るなど、着実にキャリアを積み重ねていきます。
そして、2013年、『獣電戦隊キョウリュウジャー』の主演に抜擢され、ブレイクのきっかけとなる好演を見せることに。
竜星さんが演じたキングは、かなりワイルドで熱血漢なキャラクターで、「平成」の草食系にシフトチェンジしつつあった主人公ヒーロー像を、再び、「昭和」の熱くて勇敢な男の中の男というイメージに復権させた印象が強いです。そのため、劇中では鍛え上げられた肉体美も惜しみなく披露していますし、他の作品と比べても素面でのアクションが多いようにも感じます。
しかも、竜星さんはアクションシーンも自ら演じていることが多く、その逞しい表情の数々は男でも惚れるという言葉がピッタリの演技だったと言えるでしょう。 2014年に同作が放送終了してからは、パリコレモデルとして活躍する傍ら、テレビドラマ『GTO』、『ひよっこ』、『小さな巨人』、映画『ぐらんぶる』などに出演。 特に『ぐらんぶる』では『仮面ライダービルド』犬飼貴丈さんとのW主演という立ち位置で、売り出し中の若手俳優でありながら、体当たりな熱演を魅せ、さらなる飛躍を遂げるきっかけとなりました。
2022年には連続テレビ小説『ちむどんどん』にて“ニーニー”こと比嘉賢秀役を演じていたことでも大きな話題となり、2023年には『スタンドUPスタート』にてフジテレビ連ドラ初主演の座を掴み、視聴率の取れる主演俳優として着実にステップアップを遂げています。
筆者は、竜星さんに『獣電戦隊キョウリュウジャー』でキングの父親を演じた山下真司さんのような俳優になってほしいなと願っております。将来的には『スクール☆ウォーズ』リメイクで竜星さんが主演を務めるなんていう瞬間を見てみたいものです。
斉藤秀翼(キョウリュウブラック/イアン・ヨークランド役):一筋縄ではいかない魅力を発揮
『獣電戦隊キョウリュウジャー』には竜星さん以外にも、活躍目覚ましいイケメン俳優たちが出演しています。キョウリュウブラック/イアン・ヨークランド役を演じた斉藤秀翼さんもその一人です。
斉藤さんは同作に出演する以前からドラマ『快感ストロベリー~秘蜜の花園~』や『家政婦のミタ』などで将来を期待されていた若手俳優でした。 そんな時に出演した『獣電戦隊キョウリュウジャー』では、クールな見た目とは裏腹に、かなりの女好きでプレイボーイというキャラクターを見事に演じ切り、一筋縄ではいかない魅力を発揮しました。イアンが劇中で放つ「オーマイ!」の名台詞は恐らく斉藤さんにしか使いこなせないでしょう。
そんな斉藤さんは、2019年、『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』で再び特撮作品にカムバックを果たし、仮面ライダーザモナス役を演じたことでも記憶に新しいですね。
同作では、俳優として成長した姿も見せてくれており、あとは「ウルトラマン」シリーズへの出演で、三大特撮制覇を期待したいところです。
塩野瑛久(キョウリュウグリーン/立風館ソウジ役):当時18歳とは思えない貫禄…!
ほか、注目したいのは『獣電戦隊キョウリュウジャー』が初の大役となった塩野瑛久さん。彼は劇中のキョウリュウグリーンこと立風館ソウジ役に扮しました。 ソウジは、戦国時代から続く武士の家柄である立風館家の出身であることから、偉大な父を持つ苦悩や葛藤を前面にしたキャラクターでした。
キョウリュウジャーの中では最年少ということも相まって、メンバーの中で最も成長していったキャラクターと言えるのではないでしょうか。 そんなソウジ役を塩野さんは見事に演じ切っている印象で、当時18歳とは思えない貫禄のようなものを感じました。
同作の放送終了後は、「男劇団 青山表参道X」の副リーダーを務めたのちに、映画『HIGH&LOW THE WORST』に出演。2022年からは劇団EXILEのメンバーとして活動中です。
その他、キョウリュウブルー/有働ノブハル役を演じた金城大和さんは『仮面ライダーギーツ』に不定期で出演。
キョウリュウゴールド/空蝉丸役の丸山敦史さんは『里見八犬伝』や『魔界転生』などの舞台で活躍中と、それぞれが第一線で活躍し続けている印象の『獣電戦隊キョウリュウジャー』のキャストたち。彼らの今後の活躍にも注目していきたいですね!
(執筆:zash)
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